SSブログ

となりの空き地に工場が・・住民としての初期対応 [日誌]

3月18日

[ここまでの経過]
 問題の始まりは、2年前、2021年のことです。我が家のとなりにあった、紙製品(文房具など)の印刷工場が閉鎖することになり、7か月にわたって解体工事と土壌改良工事が行われました。工事開始に先立って、その工場の会社、土地売却先の会社、解体工事の会社、土壌改良の会社の4社との間に「工事に関する協定」を結び、騒音や振動をある程度おさえさせる努力をしました。かなりの音量、振動に悩まされた時期もありましたが、まあ何とか我慢して乗り切れたという感じです。
 22年の2月にすべてが終わり、広い空き地が残されました。春になるとじょじょに雑草が増えてきて、一面がやわらかい緑におおわれていきました。なつかしさも感じるような、のどかな風景で、好きでした。
 売却先の会社が建てるのは本社ビルと聞いていました。ところが・・2月に背広姿の男性たち、7,8人がとつぜん玄関先に来て、「工場を建てます。よろしく・・」と言うのです。寝耳に水とはこのこと、前の会社に嘘をつかれた、と感じました。意図的に隠していたのかもしれないと・・。

来る会社に対して、住民への説明会と今ある工場の見学を要求したら、3月8日に開かれることになりました。

[第1回説明会の様子]
以下の部分は、友人たちへのメーリングリストに投稿したものです。
******************************

春が近い感じですね。梅の花もきれいに咲いています。。

しかし、地球の西側では戦争に加えて、トルコとシリアの大地震。これは、人災の面も大きいようで、ひどい話だと思います。

世の中のことを憂えていたら、身近な所でも、一つの問題が発生してきました。小さいことですが。

問題というのは、隣の空き地の利用の仕方です。解体工事の時点では、間接的にですが、本社ビルが来るという話を聞いていたのに、最近になって、工場を作ります、よろしく、と言ってきました。
それならば、と思い、説明会と今の工場の見学会を要求しました。その工場は、隣の町にあり、焼き肉の材料となるホルモンなどを加工し、飲食店に販売するのが主な仕事です。

説明会の日程が一方的に、平日の夕方と決められ、どれだけ集まるのかと心配しましたが、15人くらい参加しました。平均年齢は、かなり高かったです。
ふだん会ったことのない人たちが多かったので、説明会でのみんなの行動は予想できなかったのですが、始まると、次から次へと発言が出て、住民運動のさなかのような雰囲気になりました。特に、近くの団地に住んでいるという、30代と思われる女性がどんどん発言するので、活気が倍加していました。皆さん、環境への影響が心配だったようで。
事前に話し合った人達は、二つの家族だけだったので、打ち合わせは無しでこうなったのが意外でもあり、うれしかったです。
建設会社がまだ決まっていなかったので、建設中の問題は次回の説明会で話し合うことになっています。
建設期間は、約1年2か月かかるとのこと。今年は、また我慢の日々になりそうです。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

[研究日誌*1]スピノザ研究、始めよう。 [日誌]

 2022年11月4日


 今日も秋晴れの一日。爽快な気分で過ごしている。
 一昨日、3年ぶりに、大学時代からの友人T君に会った。目的は未発表の著作『ネクスト・デモクラシー』の普及のさせ方について相談するため。駅で会い、一緒に歩き出すなり、「すごいのを書いたね」と原稿をほめてくれた。「文章もとてもいいよ」とのこと。飲食しながらの対話で、内容にも賛成してくれているのがわかった。こうした一連の評価の言葉を聞き、とても安心した気持ちになった。彼は政治学への造詣も深く、同じ大学院にいたことで、研究能力の高さもわかっていたからだ。「このテーマで研究会を作るなら、参加するよ」とも言ってくれた。心強く感じた。
 この話が一段落つくと、彼は、「ところで、スピノザは、読んだことある?」と聞いてきた。おお、スピノザ!と思いながら、高校時代の読書経験を思い出し、「読んでいると、世界の見え方が変わってくるような感じがした。さわやかな気分に包まれ、ふしぎな気持ちになった」と言うと、うなずきながら「ドゥルーズも同じようなことを書いている」と言い、一冊の本を紹介してくれた。さらに、「スピノザは、政治学の面でも重要だと思う。人間のとらえ方が深いので」と注目する理由や、その人生のアウトラインを語り始めた。この話を聞き、自分もあらためてスピノザを読んでみよう、研究してみようという気持ちになった。
 今後につながるかもしれない一日だった。
****************************
G・ドゥルーズ著/鈴木雅大訳
 『スピノザ 実践の哲学』(平凡社ライブラリー2002年)
(「序」からの抜粋)
「―― どうしておまえがスピノザを読む気になったのか、一つそのわけから聞くとしよう。スピノザもユダヤ人だったからかね。
―― いえ閣下、そうではありません。あの本に出くわしたときには、ユダヤ人だということさえ知りませんでした。それに、伝記をお読みになっていればおわかりでしょうが、シナゴーグではスピノザは嫌われ者も同然です。あの本は近くの町のくず屋で見つけて1コペックで買ったのですが、そのときは、あんなに稼ぐのに苦労した金をむだづかいしてしまったと半分後悔していました。しばらくたってから、ぱらぱら読んでみているうちに、急にまるでつむじ風にでも吹かれたようになって、そのまま読み続けてしまったのです。さっきも申しましたように、私には全部理解できたわけではありません。でも、あんな思想にぶつかったら、誰だって魔女のほうきに乗っかったような気になります。あれを読んでからの私は、もうそれまでの私とは同じ人間ではありませんでした……。(中略)
 スピノザは自分を自由な人間にしたかったということではないかと思います。できるかぎり自由に――といってもスピノザの哲学でいう〈自由〉です。わかっていただけるかと思いますが――それも、とことん考え抜いて、すべてのことを結び合わせて、そうしようとしたのだと。……
            マラマッド『修理屋』(1969年)  」
*****************************

 ◎「自分を自由な人間にしたかった…できるかぎり自由に」・・という表現に強く惹かれた。ドゥルーズのスピノザ論も読んでみようと思う。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。